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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

豊関ことばについて 10 

豊関ことばについて 10

その四 方言の良さ

標準語と方言を比較した場合、言語的に優れているのは「方言」だという。
勿論、方言には言文一致という利点は無いが、土の匂いのするお国ことばには、地方文化を育成し指導してきた誇りが感じられる。
つまり、歴史の古さによる体温である。

言語というものは、その使いこなされた歴史の古さによって、意味するものが複雑化してくる。
だから、一つの言葉であっても、五つも六つも違った意味に使い分けられ、解説なしで通じる便利さがある。
それは標準語にも言えることだが、方言には、あたたかさ、やさしさ、いたわりが加わる。
やはり、言葉としての古さが、連結発音を作り出しているのであろう。

明治以降の軍隊用語は、陸軍が長州言葉で、海軍が薩摩言葉を基調としたものであった。
それはいささか殺伐としていて、ギクシャクした感じが無いでもなかったが、第二次世界大戦の頃には、実に調子よく軍人言葉らしい雰囲気を醸し出していた。
恐らく、長州と薩摩の言葉の古さからくる感じ方であったに違いない。


冨田義弘著「下関の方言」赤間関書房刊より
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Posted on 2020/08/11 Tue. 11:28 [edit]

category: 下関弁辞典

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