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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

郡部にも洋風建築の新風2 

郡部にも洋風建築の新風2

一方、豊北町滝部の豊北町歴史民俗資料館の建物は、木造二階建て、寄せ棟造り桟瓦葺き、延べ床面積1041.25平方メートルとかなりの規模を持ち、正面のドリス式の柱に支えられた三連アーチ、上部バルコニーのイオニア式列柱、その上部に楕円形窓、屋上の塔屋にも変化があるなど、ルネッサンス様式の西洋建築を木造で構成した代表的な大正建築である。

我が国の明治・大正時代における近代化遺産ともいうべき洋風建築物は、学校建築に多く見られることがひとつの特徴ともなっているが、この建築もその事例のひとつである。
しかも学校の統廃合の中で消えていくべき運命にあった建物が、昭和55年11月以降、整備されて歴史民俗資料館として再活用されていることの意義は大きい。

なお旧滝部小学校の校舎としてのこの建物が、地元出身の大実業家中山太一兄弟の寄贈によって建てられたもので、ドイツ人技師が設計し、宮大工として有名であった阿川の大工棟梁、橋本銀之助が建築にあたっているという歴史も忘れてはならない。

旧殿居郵便局とともに、山口県の有形文化財に指定されている。

(清永唯夫)

図説「下関の歴史」より
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Posted on 2018/11/09 Fri. 10:41 [edit]

category: 下関の歴史論文

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