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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

「東駅」の由来 

「東駅」の由来

 弊社の最寄りバス停は?と聞かれれば「東駅バス停です」とお答えしています。地元の方は聞き慣れていて特に意識されないかと思いますが、県外から来られるお客様より「駅のそばですか?」とご質問を頂いたことがあります。今は東駅という名の鉄道駅はなく、下関市内にも東駅という町名は存在しません。

 大正3年に長州鉄道によって東下関駅から幡生を通り小串までの鉄道が開設されました。大正14年6月に幡生-小串間は国有化されたため(後の山陰本線)、東下関駅-幡生間に電車が走っていましたが、昭和3年に山陽電気軌道が長州鉄道を合併しました。翌4年には東下関駅-唐戸間が新たに開通し、電車の一拠点となりました。

 電車は昭和46年に廃止され鉄軌道の駅としての東下関駅はなくなってしまいましたが、略して「東駅」としてバス停名だけでなくお店の名前にも「東駅店」と入るなど、現在でも地域の皆様に親しまれています。

 また、唐戸方面から東下関駅までは軌道(主に道路に線路が敷設される路面電車のこと)と、東駅から幡生駅までは鉄道と分類されていました。運転士OBの方のお話によると、軌道と鉄道では法律が異なるため、運転操作や標識の見方など覚えることがたくさんあり、倍苦労されたとのことです。


サンデン交通設立90周年特設ページより

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Posted on 2019/11/26 Tue. 10:27 [edit]

category: 下関あれこれ

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