彦島のけしき
山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…
豊関ことばについて 11
豊関ことばについて 11
もっとも、方言とは、その土地、あるいは、その地方に伝わる日常語であっても、地域的な感覚を抜け出て、広く共通する面も持っているようである。
そのような言葉も探せばかなりあるようだが、例えば下関近郊では、下水や溝のことを「ゴートロ」と言う。
東北地方や信州をなどに旅すれば、「川渡」と書いて「ゴート」とか「カード」と読ませる土地が多い。
これらの土地は川の淀みや、二つの川の出合いを抱えているという共通性があって、大きな川を持たない下関では下水や溝がこれに相当する。
だから「ゴートロ」とは「川瀞」と書けば実にふさわしく、その「瀞」というのは。滝に落ちんとしてたたえた静かな水の状態であってみれば、下水を呼ぶになかなか言い得て妙である。
これらの地域を離れた言葉は、北陸、山陰、壱岐、対馬に共通するものが多い。
それは、やはり下関という土地柄、つまり北前船の寄港地であったことと、長州と対州の密接な関係によるもなどが考えられる。
冨田義弘著「下関の方言」赤間関書房刊より
もっとも、方言とは、その土地、あるいは、その地方に伝わる日常語であっても、地域的な感覚を抜け出て、広く共通する面も持っているようである。
そのような言葉も探せばかなりあるようだが、例えば下関近郊では、下水や溝のことを「ゴートロ」と言う。
東北地方や信州をなどに旅すれば、「川渡」と書いて「ゴート」とか「カード」と読ませる土地が多い。
これらの土地は川の淀みや、二つの川の出合いを抱えているという共通性があって、大きな川を持たない下関では下水や溝がこれに相当する。
だから「ゴートロ」とは「川瀞」と書けば実にふさわしく、その「瀞」というのは。滝に落ちんとしてたたえた静かな水の状態であってみれば、下水を呼ぶになかなか言い得て妙である。
これらの地域を離れた言葉は、北陸、山陰、壱岐、対馬に共通するものが多い。
それは、やはり下関という土地柄、つまり北前船の寄港地であったことと、長州と対州の密接な関係によるもなどが考えられる。
冨田義弘著「下関の方言」赤間関書房刊より
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