彦島のけしき
山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…
新富湯(廃業)


新富湯
2007年7/31、廃業とのこと。(町田忍さん情報)
レポートは営業当時のものです。
下関市新地町5-12
電話 0832-23-2066
【営業時間】14:00~22:00
【定休日】毎週水曜日
【入浴料金】大人360円
JR下関駅から北へ500mほど。国道191号線の1筋東の細い道を歩いていると、電信柱に「ゆ」の看板が出ている。
そこの路地を入って突き当たり。大きなマンションに見下ろされながら、新築民家のスキマに隠れるように、異質な古い空間がもわっと息づいている。
よく茂った庭木。こげ茶色に年季の入った木造家。
井戸水を汲み上げるポンプの音。
秘湯ムードが充満しまくりだ。
暖簾をくぐって戸を開けると、タタキにゆったりと大き目の番台があり、おばちゃんが座る。
タタキには長靴サイズの下駄箱もある。
脱衣所はけっこう広い。板張りの床が立派で、天井は古い民家のような板張り。
そしてロッカーは昔ながらの木製で、漢数字が書かれてある。
サイズが大きめで、旅行者にはありがたい。
なかなかなごめる空間だ。
浴室の戸を開けた瞬間、気づくこと2つ。
まず演歌が流れている。
そしてプンと硫黄臭。
ハップ湯があるんだな、嬉しいねえ。
見かけによらず内部は改装されて古さはなく、しかもけっこう設備系だ。
主浴槽は横の窓側から中央に飛び出している珍しい配置。
へりは砂利をアスファルトで固めたような洗い出しになっている。
深い部分はジェットつき、浅い部分には気泡と電気。
お湯はアッチッチ、44度くらいありそう。
奥にはスチームサウナがある。
新しくて快適、しかもかなり強力でアッチッチ。
その隣に、さっきから気になっているハップ湯、けっこう濃いぞ。
これはぬるくて長湯できる。
そしてゆったり2人サイズの水風呂、ああ生き返る。
カランにはハンドシャワーがついていて使い勝手よし。
歩きまくって疲れがピークに達した足を、熱い湯で溶かし、スチームで蒸し、ハップ湯で癒し、水風呂でシメる。
黄金コースだ。
上がりは飲み物いろいろあり。秘湯アプローチ、古い脱衣所、黄金設備と揃ったナイスな銭湯だ。 (06.5.25)
山口県の激渋銭湯より
http://www.sairosha.com/meisento/yamaguti.htm
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