彦島のけしき
山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…
青年の自主的修養の時代1
青年の自主的修養の時代1
語り手 村岡安吉
明治初年以前においては、島唯一の寺院でありました専立寺に、お寺周辺の農家の青年が会合して、ご住職より国語・算術等の教育を受けておりまして、すなわち寺子屋式の教育が行われていたようであります。
明治時代になりまして部落の有力な方の住家、老部落では百合野七太郎氏の家、屋号を「上の郷」、本村部落では植田カンゴ氏の家、屋号を「奥」の宅に会合して、その監督指導のもとに青年の自主的修養が行われておったのであります。
しかるに両家の事情で会合が出来なくなり、再び専立寺で会合するようになって、週一日くらいご住職による国語・算術等の教育が行われました。
このほど私が聞いた事ですが、80歳くらいのお年寄りの方が、新聞の読めるのは青年時代に専立寺に会し、ご住職に教育を受けたおかげだと、今でも感恩の気持ちを強く持っておられるのであります。
古老が語る郷土の今昔「ひこしま発展誌」より
語り手 村岡安吉
明治初年以前においては、島唯一の寺院でありました専立寺に、お寺周辺の農家の青年が会合して、ご住職より国語・算術等の教育を受けておりまして、すなわち寺子屋式の教育が行われていたようであります。
明治時代になりまして部落の有力な方の住家、老部落では百合野七太郎氏の家、屋号を「上の郷」、本村部落では植田カンゴ氏の家、屋号を「奥」の宅に会合して、その監督指導のもとに青年の自主的修養が行われておったのであります。
しかるに両家の事情で会合が出来なくなり、再び専立寺で会合するようになって、週一日くらいご住職による国語・算術等の教育が行われました。
このほど私が聞いた事ですが、80歳くらいのお年寄りの方が、新聞の読めるのは青年時代に専立寺に会し、ご住職に教育を受けたおかげだと、今でも感恩の気持ちを強く持っておられるのであります。
古老が語る郷土の今昔「ひこしま発展誌」より
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