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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

彦島とその開拓の歴史23 

彦島とその開拓の歴史23


その後、正治元年に熊本にいた源頼朝の重臣和田義盛が殺されまして、その五男和田義信が僧形の身となって建保二年彦島に逃れてきました。
また、まもなく平家の一族登根金吾、富田刑部之輔の二人も備後からはるばる尋ねてきて、この島に安住するようになったのであります。

これらの落武者が相前後して彦島に居住するまでには、ほぼ5・60年の歳月がありますが、ここでもっとも興味をそそることは、これら落武者を源氏方と平家方に分けますと、河野一族は源氏方であります。
また和田氏も源氏方に属し、植田、岡野、百合野氏はもちろん平家方で、登根、富田氏も平家方となるのであります。

したがって彼らは敵味方の間柄でありながら、今は同じ境遇にあることから共生の道を選んだのでありましょう。
富田刑部之輔は「懐かしき敵も味方もこの里に手を引き島の松のもし声」と歌っていますが、敵味方の恩讐を超えてたがいに助け合って農漁業を営み、子孫に引き継いで今日にいたったのであります。


古老が語る郷土の今昔「ひこしま発展誌」より
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Posted on 2017/11/14 Tue. 09:57 [edit]

category: ひこしま発展誌

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