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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

彦島とその開拓の歴史22 

彦島とその開拓の歴史22


このようにして平家はついに壇之浦で滅びましたが、生き残った将兵は源氏の追補を逃れようとして、遠くは肥後の五箇荘、日向の椎葉その他各地に潜り込んだのであります。

思えば当時の彦島は樹木の鬱蒼と茂った離れ島で、潜伏にはいたって好適の地でありまして、相当数の落武者が逃れ住んだものと推定されるのであります。

そこで旧記に現れた代表的なものを挙げてみますと、文治二年、すなわち河野一族の来島から29年の後、平家の残党、植田治部之進、岡野将監、百合野民部等が平家の守り本尊である阿弥陀・観音・薬師三尊像を奉侍して、河野一族の了解を得まして隠棲することとなりました。
彼らもまた時節を待って平家の再興を図ろうとしていたのであります。

「諸共に しのぎし雪の下草も 時節を待って 世にも出でぬる」とあり、この一首からも十分推測ができると思いますが、強大な源氏の権力の下では如何とも為し難く、とうとう志を捨ててここに安住することになったのであります。


古老が語る郷土の今昔「ひこしま発展誌」より
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Posted on 2017/11/13 Mon. 10:57 [edit]

category: ひこしま発展誌

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