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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

下関の民俗 呪的療法1 

呪的療法1


《幼児の夜泣き》

雄鶏の絵を荒神様または寝所に貼る。
夜泣き地蔵さんに、お線香をたいて夜毎にお願いする。
(長府・彦島・安岡)

黒井の杜屋神社の川を掃除すると効果がある。

《子供のチンチンの先またはきんたまの腫れ》

ミミズを水で洗って、もといたところに逃がしてやる。
(市内全域)

火吹竹で、はれのところを吹く。
(六連島)

《子供の疳 虫きり》

虫きりの呪いをする。
オンキリ、オンバタ、オンバタ、オンバタと三回、アブラウンケンソウラバラ テイと唱え、男なら左、女なら右手ののひらに鬼という字を三回書き、一、二、三分握らせ、あと清水で洗い落とす。
白または青色の虫がどんどん出る。数時間、または毎日、繰り返し行う。
(蓋井島)

大豆を年の数ほど真っ黒く煎り、豆腐一丁、油揚二枚持って、伊崎町の鈴ヶ森稲荷に参り、豆腐と油揚は神前にお供えし、大豆は雨だれの落ちる軒下に埋め、この大豆から芽が出るまで、子供の疳が治りますようにとお願いする。
願望成就疑いなし。
(清末)


「下関の民俗知識」中西輝麿著より
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Posted on 2021/10/26 Tue. 09:06 [edit]

category: 下関の民俗

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