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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

下関の民俗 天候予知法3 

天候予知法3


冬の山手(南風)は用心せよ、寒風のおそれがある。

しけたあと東風になる。これをしけ戻りという。

日の出、日の入りに日に傘ができたときは、雨が風になる。

寒なぎ、大寒に入ると凪になる。雪が降ったり積もった場合凪になる。
(蓋井島)

一つ雷は用心せよ。大風になる。

南風には隣歩きをするな。

ひかたこち、満潮で凪になり干潮で風が強くなる。

どろ西、三月ころ黄塵が吹くため、西の風が吹くと松の葉が白くなる。

海が澄んだときは翌日雨になる。

春一番、どろ西が吹いて春一番が来る。

春の朝ぐもりは天気になる。

夜霧がおりたら北の風が吹く。

雷が鳴ると梅雨が明ける。

西がくもれば雨、東がくもれば風になる。

関門海峡に朝もやがかかると午後は晴れる。

西が明るいと天気になる。

北が光れば雨がふる。

藍島の上方に入道雲が昇れば夕立あり。


「下関の民俗知識」中西輝麿著より
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Posted on 2021/11/05 Fri. 09:39 [edit]

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05

下関の民俗 天候予知法2 

天候予知法2


朝焼けは風が吹く。

西の雲は雨が近い。

秋の夕焼けは鎌を砥げ。

夏の夕焼け、桶をすけ。

朝とびが鳴くと隣歩きをするな。

三日月様が鎌ぁかけると天気。

吉見の鬼ヶ城に雲がかかれば西風が吹く。

大里の山に雲がかかれば東風が吹く。

北側の水平線から蓋井島に雲がかかると北風が吹く。

陸が近くに見えることを「島寄せ」というが、この時は時化になる。

雲が厚いと風が強い。


「下関の民俗知識」中西輝麿著より
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Posted on 2021/11/04 Thu. 10:04 [edit]

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04

下関の民俗 天候予知法1 

天候予知法1


みそ桶がしめると雨。

庭石がしめると雨。

モズが鳴くと晴れ。

汽車の汽笛がはっきり聞こえると雨。

秋の夕焼けは翌日晴れ。

東風が吹くと雨になる。

朝の雷は雨になる。

夕方虹がかかると晴れになる。

月が傘をかぶると雨になる。


「下関の民俗知識」中西輝麿著より
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Posted on 2021/11/03 Wed. 09:29 [edit]

category: 下関の民俗

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03

下関の民俗 呪的療法5 

呪的療法5


《狐憑き》

住吉神社で狐おとしをする。
(秋根)

線香を立てて、数珠を体につけるとよい。

《テンカン》

頭に草履か下駄をのせる。
(彦島・吉田)

《便通どめ》

道中で糞がしたくなったら、小石を3個拾ってふところに入れるとなおる。
(小月)

《ムカデに刺されたとき》

履物を裏返しにする。
(吉母・北九州)

《風邪》

膳の下にかがむ。(何でも沢山食べるの意)
(彦島・吉母・北九州)

《百日咳》

地蔵さんに参る。
(彦島)

清末町城北区五十峠の山の中に15センチくらいの白の大理石のお地蔵さんがあり、小児ゼンソク、百日咳の効験あらたかと聞く。

王司山田入野の子好き地蔵さんに顔をかけ、治ったら米炒粉をつくりお供えしてお礼参りする。

《スダオレ》(無理をしないのに手が骨折する)

障子の間から手を出し、男ならオトンボ(末子)から、女なら男のオトンボから糸でくくってもらう。
(彦島・藍島・馬島)

《仏風邪》

線香を三本と、お水を浜に持参して流す。
(彦島・藍島)


「下関の民俗知識」中西輝麿著より
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Posted on 2021/11/02 Tue. 09:23 [edit]

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02

下関の民俗 呪的療法4 

呪的療法4


《眼病》

宮崎生目神社に参る。
(王司・北九州)

亀ヶ原生目神社に参る。
(内日)

五泉寺の薬師さんに参る。
(福江)

《シャックリ》

他人に見られないように左の掌に「水」の字を書く。
(内日・北九州)

茶碗に水を入れ、箸を十文字にわたし四隅から飲む。
(旧市内・内日)

大声を出して、患者をびっくりさせる。

《抜け歯》

歯が抜けた時は、上の歯は屋根の上に投げ「雀の歯と替えてくれ」、下の歯は床に投げ「ネズミの歯と替えてくれ」と叫ぶ。
(市内全域)

この逆の、下歯は屋根に投げ、上歯は床下に投げ入れる。も同じようにおこなわれている。

《シビレ》

ツバを頭につけ、「シビレシビレ京にのぼれ」と繰り返す。

藁シビを額に貼り付ける。
(市内全域)

《ひきつけ》

小戸の稲荷神社に参る。
(内日)

足の中指を曲げて、指のついた足の裏に印をつけ、そこに三火ほどお灸をすえる。
女は右、男は左、重症は両足。
(清末)


「下関の民俗知識」中西輝麿著より
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Posted on 2021/11/01 Mon. 10:04 [edit]

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