彦島のけしき
山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…
下関の民俗 天候予知法3
天候予知法3
冬の山手(南風)は用心せよ、寒風のおそれがある。
しけたあと東風になる。これをしけ戻りという。
日の出、日の入りに日に傘ができたときは、雨が風になる。
寒なぎ、大寒に入ると凪になる。雪が降ったり積もった場合凪になる。
(蓋井島)
一つ雷は用心せよ。大風になる。
南風には隣歩きをするな。
ひかたこち、満潮で凪になり干潮で風が強くなる。
どろ西、三月ころ黄塵が吹くため、西の風が吹くと松の葉が白くなる。
海が澄んだときは翌日雨になる。
春一番、どろ西が吹いて春一番が来る。
春の朝ぐもりは天気になる。
夜霧がおりたら北の風が吹く。
雷が鳴ると梅雨が明ける。
西がくもれば雨、東がくもれば風になる。
関門海峡に朝もやがかかると午後は晴れる。
西が明るいと天気になる。
北が光れば雨がふる。
藍島の上方に入道雲が昇れば夕立あり。
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
冬の山手(南風)は用心せよ、寒風のおそれがある。
しけたあと東風になる。これをしけ戻りという。
日の出、日の入りに日に傘ができたときは、雨が風になる。
寒なぎ、大寒に入ると凪になる。雪が降ったり積もった場合凪になる。
(蓋井島)
一つ雷は用心せよ。大風になる。
南風には隣歩きをするな。
ひかたこち、満潮で凪になり干潮で風が強くなる。
どろ西、三月ころ黄塵が吹くため、西の風が吹くと松の葉が白くなる。
海が澄んだときは翌日雨になる。
春一番、どろ西が吹いて春一番が来る。
春の朝ぐもりは天気になる。
夜霧がおりたら北の風が吹く。
雷が鳴ると梅雨が明ける。
西がくもれば雨、東がくもれば風になる。
関門海峡に朝もやがかかると午後は晴れる。
西が明るいと天気になる。
北が光れば雨がふる。
藍島の上方に入道雲が昇れば夕立あり。
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
- 関連記事
-
- 下関の民俗 民間治療法2 (2037/09/13)
- 下関の民俗 天候予知法3 (2021/11/05)
- 下関の民俗 天候予知法2 (2021/11/04)
Posted on 2021/11/05 Fri. 09:39 [edit]
category: 下関の民俗
TB: -- CM: 0
05
下関の民俗 天候予知法2
天候予知法2
朝焼けは風が吹く。
西の雲は雨が近い。
秋の夕焼けは鎌を砥げ。
夏の夕焼け、桶をすけ。
朝とびが鳴くと隣歩きをするな。
三日月様が鎌ぁかけると天気。
吉見の鬼ヶ城に雲がかかれば西風が吹く。
大里の山に雲がかかれば東風が吹く。
北側の水平線から蓋井島に雲がかかると北風が吹く。
陸が近くに見えることを「島寄せ」というが、この時は時化になる。
雲が厚いと風が強い。
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
朝焼けは風が吹く。
西の雲は雨が近い。
秋の夕焼けは鎌を砥げ。
夏の夕焼け、桶をすけ。
朝とびが鳴くと隣歩きをするな。
三日月様が鎌ぁかけると天気。
吉見の鬼ヶ城に雲がかかれば西風が吹く。
大里の山に雲がかかれば東風が吹く。
北側の水平線から蓋井島に雲がかかると北風が吹く。
陸が近くに見えることを「島寄せ」というが、この時は時化になる。
雲が厚いと風が強い。
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
- 関連記事
-
- 下関の民俗 天候予知法3 (2021/11/05)
- 下関の民俗 天候予知法2 (2021/11/04)
- 下関の民俗 天候予知法1 (2021/11/03)
Posted on 2021/11/04 Thu. 10:04 [edit]
category: 下関の民俗
TB: -- CM: 0
04
下関の民俗 天候予知法1
天候予知法1
みそ桶がしめると雨。
庭石がしめると雨。
モズが鳴くと晴れ。
汽車の汽笛がはっきり聞こえると雨。
秋の夕焼けは翌日晴れ。
東風が吹くと雨になる。
朝の雷は雨になる。
夕方虹がかかると晴れになる。
月が傘をかぶると雨になる。
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
みそ桶がしめると雨。
庭石がしめると雨。
モズが鳴くと晴れ。
汽車の汽笛がはっきり聞こえると雨。
秋の夕焼けは翌日晴れ。
東風が吹くと雨になる。
朝の雷は雨になる。
夕方虹がかかると晴れになる。
月が傘をかぶると雨になる。
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
- 関連記事
-
- 下関の民俗 天候予知法2 (2021/11/04)
- 下関の民俗 天候予知法1 (2021/11/03)
- 下関の民俗 呪的療法5 (2021/11/02)
Posted on 2021/11/03 Wed. 09:29 [edit]
category: 下関の民俗
TB: -- CM: 0
03
下関の民俗 呪的療法5
呪的療法5
《狐憑き》
住吉神社で狐おとしをする。
(秋根)
線香を立てて、数珠を体につけるとよい。
《テンカン》
頭に草履か下駄をのせる。
(彦島・吉田)
《便通どめ》
道中で糞がしたくなったら、小石を3個拾ってふところに入れるとなおる。
(小月)
《ムカデに刺されたとき》
履物を裏返しにする。
(吉母・北九州)
《風邪》
膳の下にかがむ。(何でも沢山食べるの意)
(彦島・吉母・北九州)
《百日咳》
地蔵さんに参る。
(彦島)
清末町城北区五十峠の山の中に15センチくらいの白の大理石のお地蔵さんがあり、小児ゼンソク、百日咳の効験あらたかと聞く。
王司山田入野の子好き地蔵さんに顔をかけ、治ったら米炒粉をつくりお供えしてお礼参りする。
《スダオレ》(無理をしないのに手が骨折する)
障子の間から手を出し、男ならオトンボ(末子)から、女なら男のオトンボから糸でくくってもらう。
(彦島・藍島・馬島)
《仏風邪》
線香を三本と、お水を浜に持参して流す。
(彦島・藍島)
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
《狐憑き》
住吉神社で狐おとしをする。
(秋根)
線香を立てて、数珠を体につけるとよい。
《テンカン》
頭に草履か下駄をのせる。
(彦島・吉田)
《便通どめ》
道中で糞がしたくなったら、小石を3個拾ってふところに入れるとなおる。
(小月)
《ムカデに刺されたとき》
履物を裏返しにする。
(吉母・北九州)
《風邪》
膳の下にかがむ。(何でも沢山食べるの意)
(彦島・吉母・北九州)
《百日咳》
地蔵さんに参る。
(彦島)
清末町城北区五十峠の山の中に15センチくらいの白の大理石のお地蔵さんがあり、小児ゼンソク、百日咳の効験あらたかと聞く。
王司山田入野の子好き地蔵さんに顔をかけ、治ったら米炒粉をつくりお供えしてお礼参りする。
《スダオレ》(無理をしないのに手が骨折する)
障子の間から手を出し、男ならオトンボ(末子)から、女なら男のオトンボから糸でくくってもらう。
(彦島・藍島・馬島)
《仏風邪》
線香を三本と、お水を浜に持参して流す。
(彦島・藍島)
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
- 関連記事
-
- 下関の民俗 天候予知法1 (2021/11/03)
- 下関の民俗 呪的療法5 (2021/11/02)
- 下関の民俗 呪的療法4 (2021/11/01)
Posted on 2021/11/02 Tue. 09:23 [edit]
category: 下関の民俗
TB: -- CM: 0
02
下関の民俗 呪的療法4
呪的療法4
《眼病》
宮崎生目神社に参る。
(王司・北九州)
亀ヶ原生目神社に参る。
(内日)
五泉寺の薬師さんに参る。
(福江)
《シャックリ》
他人に見られないように左の掌に「水」の字を書く。
(内日・北九州)
茶碗に水を入れ、箸を十文字にわたし四隅から飲む。
(旧市内・内日)
大声を出して、患者をびっくりさせる。
《抜け歯》
歯が抜けた時は、上の歯は屋根の上に投げ「雀の歯と替えてくれ」、下の歯は床に投げ「ネズミの歯と替えてくれ」と叫ぶ。
(市内全域)
この逆の、下歯は屋根に投げ、上歯は床下に投げ入れる。も同じようにおこなわれている。
《シビレ》
ツバを頭につけ、「シビレシビレ京にのぼれ」と繰り返す。
藁シビを額に貼り付ける。
(市内全域)
《ひきつけ》
小戸の稲荷神社に参る。
(内日)
足の中指を曲げて、指のついた足の裏に印をつけ、そこに三火ほどお灸をすえる。
女は右、男は左、重症は両足。
(清末)
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
《眼病》
宮崎生目神社に参る。
(王司・北九州)
亀ヶ原生目神社に参る。
(内日)
五泉寺の薬師さんに参る。
(福江)
《シャックリ》
他人に見られないように左の掌に「水」の字を書く。
(内日・北九州)
茶碗に水を入れ、箸を十文字にわたし四隅から飲む。
(旧市内・内日)
大声を出して、患者をびっくりさせる。
《抜け歯》
歯が抜けた時は、上の歯は屋根の上に投げ「雀の歯と替えてくれ」、下の歯は床に投げ「ネズミの歯と替えてくれ」と叫ぶ。
(市内全域)
この逆の、下歯は屋根に投げ、上歯は床下に投げ入れる。も同じようにおこなわれている。
《シビレ》
ツバを頭につけ、「シビレシビレ京にのぼれ」と繰り返す。
藁シビを額に貼り付ける。
(市内全域)
《ひきつけ》
小戸の稲荷神社に参る。
(内日)
足の中指を曲げて、指のついた足の裏に印をつけ、そこに三火ほどお灸をすえる。
女は右、男は左、重症は両足。
(清末)
「下関の民俗知識」中西輝麿著より
- 関連記事
-
- 下関の民俗 呪的療法5 (2021/11/02)
- 下関の民俗 呪的療法4 (2021/11/01)
- 下関の民俗 呪的療法3 (2021/10/28)
Posted on 2021/11/01 Mon. 10:04 [edit]
category: 下関の民俗
TB: -- CM: 0
01
| h o m e |