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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

豊関ことばについて 2 

豊関ことばについて 2

私は、方言を使って都会人に笑われるたびに、「この言葉の意味は何だろう。語源はどこから来ているのだろうか」と考えるようになった。
そして、時には図書館で方言や語源学の書をひもとき、時には国文や国漢の教授に教えを乞うたものである。

だから「コップがメゲタ」と言って笑われたりすると、「冗談じゃない。メゲルというのは砕けるとか割れるとかの意味で、一般にも、逆境にメゲズ頑張る。という言葉もあろうが」と言い返せるようになった。

そのころ、私は教えを乞うた何人もの先生に、「山口県は、方言はあっても、訛りは少ないですね」と言われたものである。

それは、同じ山口県でも、下関周辺の言葉を指しているのではあるまいか。

小野田、厚狭、美祢地区から東へ行けば、山口、防府、萩を中心に、山口県下の大半は「ええですィノンタ」とか、「オイデマセ」、「…デアリマス」「…デゴザイマス」など、なんとなく雅やかなアクセントが付けられることになる。

もっとも「アリマス」「ゴザイマス」は、言葉として聞かずに、文章に表現すれば立派な標準語で、これほど美しい言葉は他の地に見当たらない。

余談になるが、「アリマス」「チョル」「チョラン」なとせのいわゆる長州言葉は、かつての軍隊における標準語であった。
それは、我が国の帝国陸軍が長州閥によって作られたことに起因するという暗さがあるが、これも一つの歴史の所産で如何ともしがたい。


冨田義弘著「下関の方言」赤間関書房刊より
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Posted on 2021/06/10 Thu. 09:11 [edit]

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山口県周南地方の方言 

山口県周南地方の方言

みてる
なくなる。(だんだん減って、なくなる意)
例文:砂糖がみてた。

みやすい
やさしい。
例文:この問題はみやすい。

めげる(めぐ)
壊れる。(壊す)
例文:あ~あ、めげた。(あ~あ、壊れた)

もげる
外れる、とれる。
例文:つまみがもげてしもうた。(つまみが外れてしまった)

やおい
柔らかい。
例文:この豆腐はやおいのぉ。(この豆腐は柔らかいなぁ)

やし
ずるい。
例文:やしじゃー。(ずるいよー。例えばカンニングした人を糾弾(?)するときなど)

やぶれる
紙が破れた時以外に、機械物が壊れた(動作しなくなった)場合も「やぶれる」といいます。
例文:パソコンがやぶれた。

よいよ
全く。ほんとに。(いっそと同じ意)
例文:よいよつまらん。(ほんとにつまらない)

ようけ
たくさん。
例文:CDようけ持っちょるね。(CDたくさん持っていますね)

わや
めちゃくちゃ。
例文:はぁ、わやじゃ。(もう、めちゃくちゃだ)

わりかし
わりと。
例文:今日は、わりかしぬくい。(今日は、わりと暖かい)

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Posted on 2021/06/09 Wed. 15:16 [edit]

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豊関ことばについて 1 

豊関ことばについて 1

その一 下関弁と私

二十数年前、学生時代を東京で過ごして、方言では何度も恥ずかしい思いをした。
お国コトバを使っても何も恥じることはないのだが、殊更に興味深い眼を差し向ける東京の人々の中にあっては、やはり、それを使うことに、ためらいがあった。

私だけでなく、地方から都会へ出てきた多くの若者たちは、たびたび寄り集まっては、その出身地の言葉を思い切り使って、孤独な都会生活の寂しさから逃れようとしていた。
お国コトバには、ふるさとへのつのる思いと、一種のやすらぎがある。

その方言が急速にすたれはじめたのは、戦後のことで、それも、テレビなどによるマスコミの影響が大きい。

もともと、我が国の「標準語」と呼ばれる言葉は、東京の山ノ手地方の方言を基底にしたものだと言われている。
つまり、東京弁と呼ばれる一つの方言にすぎない訳だ。
それを全国に普及し、標準語としたのは中央集権制度で、したがって、「くちい(苦しくなるほどお腹が一杯だ、という意)」などという言葉のように、広く普及しなかったものもある。
しかし全国的に使われない言葉であっても、それが東京コトバであるという単純な理由だけで辞書に収録されている場合が多い。
その逆に、広く知られていても、地方の匂いのする言葉は辞書に見当たらないという例も多い。


冨田義弘著「下関の方言」赤間関書房刊より
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Posted on 2021/06/09 Wed. 11:23 [edit]

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山口県周南地方の方言 

山口県周南地方の方言

ないなる
なくなる。(消耗する、の意ではない)
例文:CDがないなった。

なおす
片づける。
例文:そのファイルなおっしょって。(そのファイルを片づけといて)

ぬすくりつける
なすりつける。

ぬくい
暖かい。
例文:今日はわりかしぬくい。(今日はわりと暖かい)

はぁ
もう
例文1:はぁ着いたん?(もう着いたの?)
例文2:はぁやっちょれん。(もうやってられない)

はぶてる
すねる。
例文:なにはぶてちょるん?(なにすねてるの?)

びっしゃ
びしゃびしゃ。
例文:雨でびっしゃになってしもうた。(雨でびしゃびしゃになってしまった)

ひやい
冷たい。
例文:この水はひやいのぉ。(この水は冷たいなぁ)

ぶち
とても。
例文:ぶちえらい。(とても疲れた)

へぐ
はぐ。
例文:皮をへぐ。(皮をはぐ)

ほげる
(穴が)あく。
例文:穴がほげちょる。(穴があいている)

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Posted on 2021/06/07 Mon. 10:21 [edit]

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山口県周南地方の方言 

山口県周南地方の方言

(髪を)かく
(髪を)とく。

かつかつ
ぎりぎり。
例文:あの棚にはかつかつたう。(あの棚にはぎりぎり(手が)届く)

かやす
こぼす。
例文:あーあ。またかやして。(あーあ、またこぼして)

かるう
背負う。
例文:ランドセルをかるう。(ランドセルを背負う)

がんざき
熊手。(「がんぜき」も同じ意)

きなる
得意になる。
例文:おまえ、きなるなーや。(おまえ、得意になるな)

けつる
蹴る。
例文:サッカーボールをけつる。(サッカーボールを蹴る)

こうてくる
買ってくる。
例文:ちょっと醤油こうてきてぇや。(ちょっと醤油を買ってきてよ)

こける
転ぶ。(歩いていて)つまづく。
例文:昨日、石につまずいてこけたんちゃ。(昨日、石につまずいて転んだんだよ)

こしらえる
作る。
例文:椅子をこしらえた。(椅子を作った)

こそばい
くすぐったい。
例文:こそばいけぇ、やめーや。(くすぐったいから、やめて)

こねー→あねー

こまい
小さい。(細かいという意味ではない)
例文:このネジはこまいのぉ。(このネジは小さいなぁ)

こらえる
耐える。勘弁する。
例文1:痛いのをこらえる。(痛いのを我慢する)
例文2:わりい、わりい。こらえてーや。(悪い、悪い。勘弁してね)

こりゃー→ありゃー
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Posted on 2021/06/04 Fri. 10:39 [edit]

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