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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

山口弁の特徴 

山口弁の特徴

山口方言は中国方言に属すが、県西部を中心として九州方言との関係も認められ、語彙や音便(バ行・マ行のウ音便化)などの面で北九州方言との共通点が多い。
そのため、県西部の長門方言は、中国方言と九州方言の境界域方言と言われることもある。
出典
山口弁 - Wikipedia

その為、山口弁の中には九州の方言と同じような言葉が結構あります。
他にも広島弁と共通する言葉も多いです。
山口弁においては、標準語のように母音を一つ一つはっきりと発音せず、むしろ融合してしまうという特徴があります。
この特徴により、山口弁は標準語よりも流れるように聞こえ、冒頭に述べた「音の雰囲気」が滑らかでまろやかなのです
出典
山口県見聞録 今日の山口弁⑥:音の雰囲気
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Posted on 2021/05/31 Mon. 12:14 [edit]

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山口弁 上級編 

山口弁 上級編



しろしい

意味:うるさい

使用例:しろしいっちゃ!(うるさいよ!)



せんない

意味:辛い、しんどい、仕方ない
使用例:(風邪ひいた子供に対して)せんないねぇ。(しんどいねぇ)



じら

意味:わがまま

使用例:じら言うなっちゃ(わがままを言うんじゃありません)



やし

意味:ずる

使用例:やしすんなっちゃ!(ずるをするな!)



はぶてる

意味:拗ねる、ふてくされる

使用例:そうやってすぐはぶてる。(そうやってすぐ拗ねる。)



びったれ

意味:汚い、だらしない、役立たず

使用例:もー、びったれ!(もー、汚い!)

筆者(県中部出身、20代前半)は汚いの意味以外で使うことはあんまりありません。



すいばり

意味:木のとげ

使用例:手にすいばり刺さった!(手にとげが刺さった!)

北九州や広島の一部でも使うようです。



ぶるとっぴん

意味:急いで

使用例:ぶるとっぴんで支度しいよ。(急いで支度しなさいよ)

一部の地域でのみ使われるようです。
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Posted on 2021/05/28 Fri. 10:29 [edit]

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山口弁 中級編 

山口弁 中級編

いらう

意味:触る

使用例:ニキビあんまいらわんことよ!(ニキビをあんまり触ってはいけませんよ!)

近畿地方でも使うようです。



かぶる

意味:噛む、刺す

使用例:また蚊にかぶられたっちゃー。(また蚊に刺されたよ)



ぬすくる

意味:なすりつける、ぬぐう

使用例:(濡れた手を)服でぬすくらんと、ハンカチ使いんさい!(服で拭わないで、ハンカチを使いなさい)



みやすい

意味:簡単、容易

使用例:今日のテストみやすかったね。(今日のテスト簡単だったね。)



よーけ

意味:たくさん

使用例:よーけ集まったっちゃね!(たくさん集まったね!)



だいしょう(だいしょー)

意味:多少

使用例:(体調が)だいしょうよくなったわ。(多少よくなりました)



びっしゃ

意味:びしゃびしゃ

使用例:急に雨降りだしてびっしゃになったっちゃ。(急に雨が降り出してびしゃびしゃになりました)



「びっしゃこ」だと全身ずぶ濡れを表します。

広島でも使うようです。



きっぽ

意味:傷跡

使用例:腕にきっぽできた。(腕に傷痕が残った)

ただの傷跡ではなく、傷跡の中でも細長い感じのものが「きっぽ」と呼ばれている印象があります。

広島や愛媛でも使うようです。
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Posted on 2021/05/27 Thu. 10:48 [edit]

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山口弁 初級編 

山口弁 初級編

ぶち
意味:すごい、とても
使用例:ぶちうまい!(とても美味しい!)

~ちゃ、~っちゃ、~ちょる
意味:~です、~ます
使用例:どこいくんかっちゃ(どこへ行くのですか?)
    明日の集合場所しっちょる?(明日の集合場所知ってる?)

ちょるる
山口弁で「~ちょる」と言うところから名づけられたキャラクターです。
~そ、~ほ
意味:~だよ、~なの?(疑問文として使用する場合)
使用例:なんしよるそ?(何しているの?)
    今遊びよるほ!(今遊んでるよ!)
県中部では「~そ」、県西部では「~ほ」がよく使われるようです。

なおす
意味:片づける
使用例:それなおしといて。(それ片づけておいて。)
山口だけでなく、西日本で広く使われる言葉です。

たう
意味:届く(荷物が届くという意味では使用しない)
使用例:あの棚の上に手がたう?(あの棚の上に手が届く?)

えらい
意味:苦しい、辛い、疲れた
使用例:体がえらい(体が苦しい)
西日本の多くの地方で使われるようです。

ひやい
意味:冷たい
使用例:(冷たいものを触って)ひやっ!
高知、北海道などでも使われるようです。関西では全く通じませんでした。

ふく
意味:ふぐ
使用例:ふく雑炊(ふぐ雑炊)
有名ですが、下関の人以外はあんまり使わないような気がします。
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Posted on 2021/05/26 Wed. 10:10 [edit]

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あとがき 4 

あとがき 4

方言蒐集にあたっては長年にわたり多くの古老のご協力を得たが、狗留孫山の藤光一男氏、菊川町の岩本博子、藤野朝香両氏、下関の藤野ヤサノ氏にも教えられた。
また、出版元を通じて長府の村田幸一氏にもいろいろとお世話になったことを記して、ともに感謝の意としたい。

表紙の絵と装幀は、小著「下駄ばきぶらたん」に斬新な絵筆をとって好評だったモダンアート協会の岸勤氏が、今回も快く、市の花「はまゆう」をあしらって盛り立ててくださった。
前著と同じように、この本も、中身より装幀の素晴らしさが褒められることになりそうだが、それもまた私にとって嬉しい限りである。

こうして、多くの人々のお力添えを得ながら、この「下関の方言」は生まれたが、前述の通り。忌憚のないご意見とご教導は敬虔な気持ちで鶴首したい。

末筆になってしまったが、赤間関書房の十周年記念出版に採り上げてくださった藤野幸平氏に深甚の謝意を表し、同書房のますますのご発展と、書房主ご夫妻のご健康をお祈りしたい。

時あたかも、下関市制八十八周年、米寿を祝う気持ちも切である。

昭和52年2月21日しるす  著者


著者 冨田 義弘
 昭和9年下関市彦島本村生まれ
 東京経済大学卒
 著書「彦島の民話」「彦島あれこれ」
   「下駄ばきぶらたん」
   「本村小学校百年史」(共著)

装丁 岸  勤
 昭和12年防府市生まれ
 山口大学卒
 モダンアート協会会員


冨田義弘著「下関の方言」赤間関書房刊より
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Posted on 2021/05/25 Tue. 10:06 [edit]

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