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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

吉母 

吉母


三韓征伐を終えられた神功皇后さまは吉母で、応神天皇さまをお生みになりました。
そのとき、浜の“藻”を“よせ”あつめて体に巻かれ、身をあたためられたというところから、“よせも”が「吉母」になったといわれています。

近くの乳母屋神社は応神天皇に乳をお飲ませした神様で、杜屋神社は天皇をお守りした神様であり、また若宮神社は、天皇をおそだてになった神様といわれています。

それから、綾羅木の浜のことを“時の浦”といっていましたが、それは皇后さまの軍隊がこの浜で“ときの声”をあげられたことからきています。
また、安岡の地名も、最初は“やすらが丘”といっていたそうです。
それは皇后さまが、この地方でひと休みされたことから、やすらが丘と呼ばれ、“やすらが丘”が“安岡”と次第に変ってきたのだといわれています。


(注)
下関だけでなく、山口県には神功皇后さまと地名の関係の伝説がたくさんあり、それだけでも一冊の本になるほどです。


『下関の民話』下関教育委員会編
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Posted on 2020/06/05 Fri. 10:39 [edit]

category: 下関の民話

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