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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

下関駅周辺下駄ばきぶらたん より 

下関駅周辺下駄ばきぶらたん より
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Posted on 2019/10/04 Fri. 10:03 [edit]

category: ぶらたん

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カルシューム温泉 

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カルシューム温泉

廃業されました。
レポートは営業当時のものです。

下関市上新地町3-1-35
電話 0832-23-4707
【営業時間】15:00~21:00
【定休日】毎月3、13、23日
【入浴料金】大人360円

JR下関駅の北側には古い銭湯が集まっている。
それらを順に見ながら歩いて、駅から一番遠いのがここ。
駅から国道191号線を1kmほど北上する。
厚生病院を過ぎてしばらく行くと、左手に四角いレンガ煙突がズドーンとそびえている。

裏通り(といっても2車線の広い道)の正面にまわると、広い間口に木の香ただよう温泉チックな素敵な外観。これ見て入らない銭湯ファンはおるまいて。

暖簾をくぐると、タイル張りの横長タタキになっており、ゆったりした木の番台におかみさんが座っている。
すっきりした脱衣所はそこそこ改装され、ビニールカーペットの床に竹の上敷き、大きなソファーがデン。
ロッカーも合板ものだが、低い天井は板張りで、なつかしい雰囲気は損なわれていない。
何より広い間口を挟んで道路と素通しのため、開放感と光に満ちている。
これこそ番台式銭湯の最大の魅力だな。

浴室の入口も間口が広く、全面ガラス張りでたいへん明るい。
ゆるいカマボコ型天井に大きな長方形の湯気抜きが開いている。
天井も壁も、建物正面と同じ淡いグリーンに塗られているが、よく見たらこいつは驚いた、全部板張りだぞ。
湯舟は真ん中に楕円形の主浴槽がポン。
ああ、関西ではめったに見ないこういう湯舟に遭遇すると、はるばる来てよかったなぁとの感慨が押し寄せるね。
湯舟のへりは紺色の細長い豆タイルで縁取られ、内側にも細かいタイルが張りこまれている。
湯温は42度弱かな。湯ざわり柔らか、ほぐれるぅ~。
奥に扇形の副浴槽、こちらはヨモギ風呂。
43度強あるぞ。
今日はよく歩いてフクラハギぱんぱんだから、これくらい熱いのがまたキク~。
さらにもう一つ、奥にちょこんと一人用のポリバスが置かれていて、これは水風呂だ。
嬉しいなあ。お客の要望に応えて設置したんだろう、その気持ちがナイス。

カランにはハンドシャワーも取り付けられている。
桶や椅子は入口そばにまとめて積まれているし、浴室全体に清潔感が漂う、いい風呂だ。
夕方5時前後、先客1人で、途中から貸切になったが、上がってからもう一人来た。

上がりに飲み物販売がないのが玉に瑕。
おかみさんによると、建物は100年くらい経っているそうだが、そんなふうには感じさせない管理のよさに店主の愛情を感じさせられる。
しかも湯は薪沸かし。
「ここに70年座ってます」とおっしゃるおかみさんも、そんなふうには見えない若々しさだ。
ちなみに「カルシューム」はあくまで屋号であって、べつに特別な湯ではないとのこと。
でも、文句なしにいい湯だった。
(06.5.25)

山口県の激渋銭湯より
http://www.sairosha.com/meisento/yamaguti.htm
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category: 下関あれこれ

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