06 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 08

彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

こびんおおひと 

こびんおおひと


彦島には、どういう訳か「おおひと」にまつわる伝説が多い。
おおひとというのは大男のことで、「大人」と書いている。
これと同じような話は対岸の門司にもあるが、このほうは「巨人」の字を当てている。

西山の「明神さん」の祠のそばに、これはまた実に可愛い「おおひと」の足跡が残っているが、案外、知る人は少ない。
門司の足跡が二畝もある大きなもので、彦島本村のそれは大江の谷が出来るほどの大足だというのに、明神さんのおおひとは、80センチ四方の自然石に20センチ程度の足跡を残している。
それが伝説の「こびんおおひと」の踏み石である。

むかし、世界旅行に出かけたおおひとが彦島をまたごうとした時、連れていたお転婆でヤンチャな一人娘が「おなか、へったあ」といって座り込んでしまった。
父親のおおひとは驚いて「すぐそこの海まで行きゃあ、好きなだけ魚が泳ぎよるけえ、もうちっと元気だせ」と、なだめすかしたが、娘はもう、テコでも動かなかった。
止む無く、おおひとは、すぐ近くの海辺でタコ、サザエ、イサキなどの海の幸を手掴みで採っては娘に食べさせた。

だから、娘がへたばって尻もちをついた浜辺を「江尻」といい、南風泊から西山へかけての海岸には、「タコ岩」「エラ瀬(サザエの瀬ともいう)」「エビタ」「イサンダ」などという地名が残った。
たらふく食べて、ようやく元気になった娘は「ヨイショ」と立ち上がり、そばにあった石に足をかけ「ヤッ」と玄界灘めがけて旅立って行った。
父親のおおひとは大慌てで海に入り波をヒザでかき分けて娘のあとを追ったが、その時の波音があまりにも大きかったので、響灘と呼ばれるようになったという。

そして、彦島の東山の近くに「飛び渡り」という地名も残っているが、これと同じ名前の瀬が、玄界灘の孤島、白島にもある。
それは、おおひとと娘が、大股ぎで一つ飛びに渡ったからからだと伝えられている。
ところで「こびんおおひと」というのは彦島ではお転婆娘のことを「こびんちゃん」と呼んでいるので「お転婆で可愛いおおひとの娘」という意味だろう、と古老たちは説明してくれた。

本村のおおひとについては「彦島の民話」に書いたので重複をさけるが、この他にも西山フイキンの浜は、古くから「大人崎」とも呼ばれており、田ノ首生板の瀬には大人岩がある。
また、弟子待付近の浜には、幕末攘夷戦の際に、弟子待砲台、山床砲台の他に「大人足跡砲台」が築かれ大砲も据え付けていたことが、「白石家文書」に書かれている。


冨田義弘著「彦島あれこれ」より抜粋
関連記事

Posted on 2019/07/31 Wed. 10:04 [edit]

category: ぶらたん彦島

TB: --    CM: 0

31

下関の民俗 職業生活に関するもの 

職業生活に関するもの


職人の弟子入りの修行年期は七年くらいといわれ。年期が明けると普通五年ぐらいお礼つとめ(お礼奉公)をした。
(吉田・内日・彦島・安岡・北九州)

石工、鍛冶屋、裁縫、桶屋、竹細工などの仕事は弟子入りをして修行した。
(小月・清末・王司・内日・旧市内・彦島・蓋井島・北九州)


「下関の民俗知識」中西輝麿著より
関連記事

Posted on 2019/07/31 Wed. 09:33 [edit]

category: 下関の民俗

TB: --    CM: 0

31

巌流島とは 

巌流島とは

関門海峡に浮かぶ巌流島の正式名称は「船島」。下関市の彦島江の浦東岸250mにあり、北端に小山があるほかは平らな島で、現在は無人島です。この島で、慶長17(1612)年4月13日に宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘し、敗れた佐々木小次郎の流儀「巌流」をとって巌流島と呼ばれるようになりました。 現在は、観光周遊船が接岸できる浮桟橋をはじめ、決闘の地を連想させる海浜整備、宮本武蔵・佐々木小次郎両雄の像、関門海峡沿いには散策道や休憩所も整備されました。大小さまざまな船が行き交う関門海峡の雄大な景観を眺めつつ、潮風に吹かれながらの巌流島散策がお楽しみいただけます。

船島(巌流島)

所在地 下関市大字彦島字船島648番地
島の周囲 約1.6km
島の面積 約10.3万㎡(※島の約1/3を下関市が、2/3は民間企業が所有)
・明治期以降数度の埋め立て、現在の面積は決闘当時に比べて3~6倍程度大きくなっていると言われています。
・現在は無人島ですが人が住んでいたこともあります。

下関たのしい旅のコンシェルジュ「楽しも」より
関連記事

Posted on 2019/07/31 Wed. 09:15 [edit]

category: 彦島あれこれ

TB: --    CM: 0

31