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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

臼臼まわれ 

臼臼まわれ


むかし、むかし、周防(すおう)の国のある村に、正直で親切な庄屋(しょうや)さん夫婦が住んでいました。
この庄屋さんの家には、ずっと昔から伝えられて来た宝物がありました。
その宝物というのは石の臼でした。

この石臼に「臼、臼まわれ」といいますと、真っ白な塩が、さらさらといくらでも出てくるのです。
庄屋さんはその塩を村の人たちに分けてやりました。
そのおかげで村全体は塩にふじゆうせずしあわせに暮らしていけました。

ある日のこと、この不思議な石臼の噂を聞いた隣の国の庄屋さんが、周防の国の庄屋さんの家までやって来て、
「わしにもあんたのうちの石臼をおがませてくれぇや」と、頼みました。

正直で親切な周防の国の庄屋さんは、蔵の中に案内して、石臼から塩を出して見せました。

これをみた隣の国の庄屋さんは、まこと噂通りに塩の出る石臼をうらやましく思い、石臼がほしくなって、ふと悪い心を起こしました。

そしてその晩のこと、お供につれてきた村の若者に、石臼を盗み出させ、海から舟で逃げることにしました。

やがて、周防の国がはるか遠くになったところで、
「もうここまでくりゃあ、ひと安心じゃ」と庄屋さんはさっそく、石臼のききめをためしてみたくなりました。

そこで石臼に向かって、「臼、臼まわれ」といいますと、石臼から真っ白な塩がさらさらと出てきました。
「ほうほう、これはみごとなものじゃ。これでわしらも、しあわせに暮らせるわい」
庄屋さんは石臼から出てくる塩を手にすくい上げては、「もっと出よ、もっと出よ・・・」と、喜んでいました。

そのうち舟は塩の重みで、かたむいてきました。
「庄屋さん、臼をとめなさらんと、沈みますじゃ」
若者の叫ぶ声に、塩が出るのをとめようとしましたが、臼の止めかたを知らない庄屋さんは、どうしてよいのかわかりません。
あわてた庄屋さんは、「やいやい、臼よ止まれ、止まれ、臼止まれ」と、いいましたが、石臼は止まりません。若者も石臼の柄にしがみつき、止めようとしましたが、やっぱり止まりません。
「臼よ止まれ、止まってくれよ、頼む止まってくれ」すっかり庄屋さんは泣き声になりました。

そうこうするうちにも塩はどんどん出て、舟はぐっとかたむいて、海水がはいりはじめました。
みるまに、舟はひっくり返り、二人は海にほうり出され、石臼は海の底深く沈んでいきました。

「助けてくれー」
庄屋さんと若者は、どこか遠くへ流されていきました。

そして海の底に沈んだ石臼は、今でもまわりつづけて、塩を出しているのです。
そのために海の水は塩からいということです。

(大島・熊毛・佐波郡)


山口銀行編纂 山口むかし話より転載
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Posted on 2019/06/08 Sat. 10:38 [edit]

category: 山口むかし話

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下関観光検定053 

【質問】

アーネスト・サトウ(駐日公使)は「一外交官の見た明治維新」の著述の中で、元治元年8月、下関の大阪屋(現東京第一ホテル)で伊藤博文から西洋料理の饗応を受けたと記しています。
その献立の中で素敵にうまかったという一品を記していますが、その一品とはなんでしょうか。

【答え】

みりんにつけた柿のデザート

【解説】

長州藩は1863年5月、攘夷運動として関門海峡を通航する外国船に向けて沿岸の砲台から攻撃を開始します。
翌年8月に四国連合艦隊17隻が報復のため海峡に集結し、長州藩を砲火を交えます。
結果は長州藩の大敗北となり、高杉晋作が和議使節を命じられ宍戸刑馬7の名で講和談判にあたります。
8月14日に和議は成立しましたが、この戦争を知った伊藤博文と井上馨は急遽イギリスから帰国し、講和成立に助力しています。
イギリスの通訳はアーネスト・サトウで伊藤博文は精魂こめてヨーロッパ風の食事を用意し、饗応につとめました。
この時の料理は、日本国内で最初の西洋料理だったかもしれません。


関門海峡歴史文化検定問題集より 下関商工会議所発行
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Posted on 2019/06/08 Sat. 10:25 [edit]

category: 下関観光検定

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関彦橋 

ひこしま昔ばなしより
山陽本線鉄橋と関彦橋
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Posted on 2019/06/08 Sat. 10:03 [edit]

category: ひこしま昔ばなし

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