04 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 06

彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

因果の小車 

因果の小車(いんがのおぐるま)


 むかしから、悪い事や良い事をすれば、その行いは車輪がぐるりと回る様に一周して、自分のところに帰って来ると言われています。
 これを、 『因果の小車(いんがのおぐるま)』と言います。

 むかしむかし、あるところに、一人の腕の良い猟師がいました。

 ある日の事、猟師がキジを捕りに山へ出かけると、少し向こうの地面から一匹のミミズが出て来ました。
(ミミズか)
 猟師がミミズを見ていると、どこからかカエルがやって来て、そのミミズをパクリと食べてしまいました。
(カエルが、ミミズを食べたか)
 そしてそのカエルを見ていたら、今度はヘビが出て来て、そのカエルをパクリと食べたのです。
(今度は、ヘビがカエルを食べたか)
 そしてカエルを食べたヘビが満足そうにしていると、突然、空からキジが飛んで来て、そのヘビを鋭いくちばしで突き殺し、その場でおいしそうに食べたのです。
(今度は、キジがヘビを食べたか。・・・キジ!)
 猟師は、はっと気づきました。
(おれは、何をしているんだ。せっかくキジが出てきたのに、見とれているなんて)
 猟師は鉄砲を構えると、ヘビを食べてお腹が大きくなったキジに狙いを付けました。
 そして引き金に指をかけると、ふと、こんな事を考えました。
(ミミズのやつは、カエルに食べられた。
 カエルのやつは、ヘビに食べられた。
 ヘビのやつは、キジに食べられた。
 そしてキジのやつは、おれに殺される。
 そうすると、次はどうなるのだ?)
 そう考えると、だんだん怖くなってしまい、引き金を引く指に力が入りませんでした。
 そこで猟師は鉄砲をしまうと、そのまま山を下りていきました。

 するとその猟師の背後から、不気味な声がかかりました。
「猟師よ、命拾いをしたな」
 猟師がびっくりして後ろを振り返ると、木々の暗闇の向こうに大きな二つの目玉が金色に光っていたのです。
「うひゃー! 化け物だー!」
 猟師は鉄砲を放り投げると、一目散に逃げて行きました。


山口県の民話 福娘童話集より
http://hukumusume.com/douwa/index.html
関連記事

Posted on 2019/05/07 Tue. 11:17 [edit]

category: 山口むかし話

TB: --    CM: 0

07

下関観光検定021 

【質問】

六連島の西教寺の境内には、江戸時代の熱心な信者の碑が建立されています。
それは誰の碑でしょうか。

【答え】

お軽

【解説】

お軽さんは、厚和元年に大森岩松の次女として生まれ、少女時代は島いちばんのお転婆娘だったそうです。
17歳のとき、島の幸七というものと結婚。
ところが身持ちが悪く家を顧みない夫であったため、人生に悲観して一時は死のうと思ったほどでした。
しかし、西教寺で住職の法話を聞くうちに生きる望みを取り戻し、深く仏に帰依して「長門のお軽」として、加賀の千代女、大和の清九郎とともに、真宗の三同行と呼ばれるようになりました。


関門海峡歴史文化検定問題集より 下関商工会議所発行
関連記事

Posted on 2019/05/07 Tue. 11:05 [edit]

category: 下関観光検定

TB: --    CM: 0

07

金の蔓 

金の蔓


 むかし、田ノ首の岬の上に、大きな金の蔓が生えていて、朝夕さんぜんと輝いていた。

 里びとはもちろんのこと、ここらを航海する舟びとも、この不思議な現象に心うたれて、誰も取る者はいなかったが、ある日のこと、欲の深いマドロスが、ひそかにこの金の蔓を根元から引き抜き、船に積んで出航した。

 すると、たちまち大風が起こり、船はそのすぐ近くにある鳴瀬の暗礁に打ち上げ、木っ端微塵に砕けて、マドロスたちは、一人残らず激流にのまれて死んだ。

 そのため、この不思議な金の蔓は、永久に姿を消したが『金のツル岬』と呼ばれて、名前だけは残された。


富田義弘著「平家最後の砦 ひこしま昔ばなし」より

-- 続きを読む --
関連記事

Posted on 2019/05/07 Tue. 10:37 [edit]

category: ひこしま昔ばなし

TB: --    CM: 0

07