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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

夫婦 

夫婦
山口県の民話


 むかしむかし、言い伝えによると人間は、夫婦が背中合わせにくっついて生まれてきたそうです。
 ある日の事、大勢の人間たちが集まって、神さまにお願いしました。
「神さま。わたしたち夫婦は、背中と背中とがくっついているので、夫婦でありながら女房や夫の顔を見る事が出来ません。どうか自分の女房や夫の顔が見られるように、背中を割っていただきたいのです」
 すると神さまは、
「なるほど、それは、もっともな事じゃ」
と、夫婦のくっついた背中を割ってくれたのです。
 こうして夫婦の背中が一斉に割れたのですが、普段から顔を見ていない二人ですから、一度見失うと誰と誰が夫婦だったのか、分からなくなってしまいました。
 そこで人間たちは困ってしまい、また神さまにお願いしました。
「願い通り、背中を割ってもらいましたが、今度は誰が夫婦の片割れであったのか、見分けがつかなくなりました。何とかして下さい」
 すると神さまは、
「それでは、お前たちに愛という力を与えてやろう。外見や目先の利益にこだわらずに、その愛を信じて相手を探せば、必ずや、夫婦として生まれた片割れを見つける事が出来るであろう」
と、人間に愛という力を授けてくれたのです。

 人間は、時には外見、時にはお金や地位などの利益に目がくらんで、愛という神さまから頂いた力を使わずに夫婦となる人がいますが、それでは末永い幸せを手にする事は出来ません。
 外見や利益に惑わされず、愛という力を信じて夫婦として生まれた片割れを見つければ、必ずその二人は、末永い幸せを手に入れることが出来るでしょう。

おしまい
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Posted on 2019/05/01 Wed. 11:58 [edit]

category: 山口むかし話

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下関観光検定015 

【質問】

響灘に浮かぶ六連島には、天然記念物があります。
島の中央頂上部に露出する岩が、その天然記念物です。
この岩はなんという岩でしょうか。

【答え】

雲母玄武岩

【解説】

六連島の小高い丘には、世界でも三ヶ所しかないといわれる「雲母玄武岩」があります。
雲母玄武岩は、火山活動により噴出した高熱の玄武岩が海水で急激に冷やされることにより無数の小さな穴ができ、その内側に4ミリほどの光を放つ黒雲母と角閃石の結晶が生じた大変珍しいもので、明治の頃発見されました。
日本では六連島だけのもので、昭和9年1月22日に国の天然記念物に指定されました。


関門海峡歴史文化検定問題集より 下関商工会議所発行
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Posted on 2019/05/01 Wed. 11:56 [edit]

category: 下関観光検定

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六連のあやかし 

六連のあやかし


 下関の離島、六連島は、その周辺に浮かぶ、馬島、藍ノ島、白島などをふくめて霧の名所として名高く、それだけ舟の遭難もまた多かった。
 だから漁師たちは、昔から、この付近には『海坊主が出る』とか、『あやかしにやられる』とか言ったものだった。そして、霧の深い時など、ことさら舟を出すことを恐れていた。


 こんな話がある。

 夜釣りに出た漁師が、ウトウト眠りかけていると、目の前に大きな怪物があらわれた。
 それは、四斗樽くらいの目をギョロ、ギョロさせ、口は耳まで裂けた大入道で、今にもこの小舟をひと呑みにしようとしている。それを見て漁師は、とたんに眼をまわした。

 しばらくして正気に戻ってみると、あたりには、何の姿も見えなかったという。
 これを海坊主というのであろう。


 また、ある時こんなことがあった。

 ある霧の深い夜であった。一人の漁師がいつものように夜釣りに出ていると、突然、自分の舟が同じ場所をクルクルと輪をかいて回りはじめた。それは、目のくらむほどの早さで、漁師は、今にも舟から海に放り出されそうであった。
 漁師は生きた心地もなく、ただ目をつむったまま、『南無阿弥陀仏』『南無阿弥陀仏』と夢中で唱えた。
 すると舟の回転はだんだんゆるみ、しばらくしてピタリと止まった。
 これが、いわゆる『あやかし』に襲われたというのであろう。


 まだ、ある。

 漁師が、真っ暗い闇の中を走らせていると、目の前に、こちらを向いて矢のように走ってくる舟があった。
『危ない!』
 と、とっさにかじをかえてみたが、どうしてもかわらない。向こうの舟はますます速力を増してばく進して来る。あせればあせる程、こちらの舟は吸いつけられるように、向こうの舟の真っ正面に向かって進む。
 アッ、衝突!
 失神した漁師がふと正気に戻ってみると、そこには、さきほどの舟の姿も見えないし、自分の舟は何も異常なかったという。


 またある時には、何者かが、空から『水をくれ、水をくれ』と叫んで、舟を追っかけて来ることもあったし、海の底から何か大きな網でグイグイと舟を引っぱり込まれそうになったこともあったというが、これらはすべて『あやかし』という魔物の仕業であろうか。


富田義弘著「平家最後の砦 ひこしま昔ばなし」より

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Posted on 2019/05/01 Wed. 11:46 [edit]

category: ひこしま昔ばなし

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