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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

彦島の年表15 

彦島の年表15

昭和二年 1927年

裁縫実践女学校開設。


昭和四年 1929年

初代町長富田恒祐 の公徳碑、老町に建立。


昭和五年 1930年

三菱青年訓練所開設。


昭和六年 1931年

彦島幼稚園開設。


昭和七年 1932年

公益質屋開設。

武者田に塵芥焼却場竣工。


昭和八年 1933年

下関市に合併。


昭和九年 1934年

彦島上水道通水開始。


昭和十一年 1936年

関門鉄道トンネル起工。


昭和十三年 1938年

彦島高等小学校を現在の彦島中学校の地に独立設置。


昭和十六年 1941年

関門鉄道トンネル貫通。


古老が語る郷土の今昔「ひこしま発展誌」より
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Posted on 2019/03/26 Tue. 09:38 [edit]

category: 彦島の年表

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御影の井戸 

御影の井戸


「こち吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」
で有名な菅原道真公が、延喜元年に九州大宰府に流されました。

菅原道真公は、平安時代のすぐれた学者であり、また政治家でもありました。
字の上手なことでは小野小町、弘法大師と、並んで有名でしたが、藤原氏のねたみを受けて、くらいを落とされてしまいました。
その流される途中に、豊浦の津に上陸され、忌宮神社の大宮司家におとまりになりました。
四、五日休養されたあと、やがて出発の日が近づいてきました。海峡をひとまたぎすればいよいよ本土ともお別れです。
しかし海を渡るということだけで、また都への距離がずいぶん離れていく感じがします。
道真公は、出発される前の日、壇具川ぞいをひとりで歩かれました。
そして勧学院におはいりになり、そこの庭にある井戸に自分の姿を映してみました。
そうすると、なんだかひどく淋しい気持ちになってきて、水にうつった自分の顔にむかい、
「都を離れてすでに百日以上になる、ずいぶんやつれた姿になったな、しかし、もう二度と、この土地にくることはなし、この井戸で、私の顔を見ることもあるまい」
と、筆と紙をとりだし、自画像を書きはじめました。

こうして道真公は、大宰府に渡られ、学問の神様として、受験シーズンになるとたくさんの人がおまいりしています。

そして、道真公がのぞかれた井戸は“御影の井戸”と呼ばれ、この井戸をのぞいたものは、目がつぶれるという言い伝えが残りました。


『下関の民話』下関教育委員会編
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Posted on 2019/03/26 Tue. 09:21 [edit]

category: 下関の民話

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消える血のり 

舟島怪談 消える血のり


 おらが心と巌流島は
  他に気がない待つばかり

 と、俗謡に唄わ すれるこの島が、『ほかに木がない、松ばかり』であったころは、まだ多くの松ノ木を青々と繁らせていました。

 ある年の、春浅い日のことです。近くの漁師が、舟島の沖合いで魚を釣っていると、
『オーイ』
 松林の中から呼び声が聞こえてきました。漁師は、あたりを見回しましたが、自分のほかには舟も人影もありません。しかし、呼び声は何度も繰り返されて聞こえてきます。
 漁師は不思議に思いながら、声のするほうへ舟を漕ぎ寄せ、舟島にあがってみました。
 すると一本の松の大木に、色白の若者が寄りかかるような形で死んでいました。よく見るとその額は、ぱっくりと割られています。
 驚いた漁師は、それでも気丈な男で、若者の死体を舟に乗せ、あわてふためいて浦に帰りました。ところが、さて死体をおろそうと菰を取ってみると、いつのまにか消えてしまったのか死体がありません。しかし、舟板にはベッタリ血のりがついていました。
 漁師は、舟が大波にゆられた時にでも、海に落としてしまったのだろうかと、いぶかりながら陸にあがり、仲間を集めて戻ってみますと、今度は、そこに付いていた血のりさえも、いつのまにか、かき消されてあとかたもありません。

 浦の漁師たちは、毎年、春が近くなると、必ず誰かがそんな経験をもっていましたので、
『ああ、また今年もか』
 と、恐れおののいて、その翌年からは、冬が去りはじめたころ、舟島からどんな呼び声が聞こえてきても、決して島に近づかなかったといわれています。


富田義弘著「平家最後の砦 ひこしま昔ばなし」より

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Posted on 2019/03/26 Tue. 09:02 [edit]

category: ひこしま昔ばなし

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