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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

自治行政とその施設の概要1 

自治行政とその施設の概要1

語り手 村岡安吉

明治22年町村制施行によりまして、赤間関市より分離して独立の自治体となった彦島村は、本島に六連島・竹の子島・城の子島・舞子島・舟島の六島を併せまして村域としました。

村役場の所在地は当時ショウヤマという地で、学校やお寺のある文化の中心をなした本村地区の民家を借りて、村政の実施にあたったのであります。

この借家の庁舎で20年を経過したのでありますが、行政事業の拡大に伴い狭隘となったため、明治42年東北五丁ぐらい隔たった、同じ軍道沿いに新庁舎を新築し、翌43年に移転したのであります。

新庁舎の裏側の丘陵地意思石ヶ原には、その二年前に当時県下有数の彦島尋常小学校が建設され、この一帯が彦島の政治・教育・文化の中心となったわけであります。


古老が語る郷土の今昔「ひこしま発展誌」より
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Posted on 2019/01/17 Thu. 12:07 [edit]

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下関の地名14 竹ノ子島 

島が動く


 むかし、竹ノ子島は、二つに分かれて、一方の島には鬼がようけ(たくさん)居ったので、『鬼ヶ島』と呼ばれていた。これは、そのころの話。

『オーイ、大変だぁ』
 鬼どもが集まって酒を飲んでおると、赤鬼が、大声でわめきながら青うなって飛び込んできた。
『どうした、どうした』
『何事が起こったんじゃい』
 鬼どもはゾロゾロ寄って来て、青い顔をしてブルブルふるえ、物も言えん赤鬼を取り囲んで座った。
『出てみい。むこうの島が、こっちいやって来よる』
『バカッ、落ち着けいや』
『むこうの島から、一体、誰が来よるんじゃ』
『いや、違うっちゃ。島が、島がのう、島が動いて、こっちい来るんや。危ないけえ早よう逃げよう』
『こいつ、気がおかしゅうなりおったぞ。ほっちょけ、ほっちょけ』

 鬼どもはゲラゲラ笑いながら、腰をあげて外に出て行ったが、ひょいと砂浜のむこうを見て、ぶったまげた。
 南側の大きいほうの島が、ジワーッ、ジワーッと、こっちに近づいて来よったからだ。それだけじゃない。鬼どもが住んでおるこっちの島も、コソリッ、コソリッと動いちゃあ向こうに近づきつつある。眼を広げてよう見ると、むこうの島は、波までけたてて、速度を早めたらしいので、さあ大変。

 赤鬼も青鬼も、みんな青うなって、青鬼の奴なんざあ紺屋の紺つぼに落ち込んだように青うなって、ころげて逃げた。
 どいつもこいつも我さきにと浜の舟に飛び乗って、慌てた奴らがゴチャゴチャに漕ぎはじめた。平常から悪いことばかりして居る鬼どもは天罰てきめん。
 北へ逃げた奴は『螺ノ瀬』にぶつかって全滅、南へ漕いだ舟は『獅子ヶ口の瀬』に呑まれて、みんなオダブツ。

 それまでは、鬼の居る『鬼ヶ島』と、人間の住む『竹ノ子島』の間は、だいぶ離れておったが、この二つの島はその日から一つになって、それでも、まだこまぁい(小さい)竹ノ子島が出来た。


富田義弘著「平家最後の砦 ひこしま昔ばなし」より

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Posted on 2019/01/17 Thu. 11:30 [edit]

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