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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

故郷の花々121 

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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:29 [edit]

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小槌(こづち)の柄(え) 

小槌(こづち)の柄(え)
大分県の民話


 むかしむかし、大分のある田舎に、仕事もしないで遊んでばかりいる男がいました。

 ある日の事、男が木陰で寝ていると、働き者のアリがやって来て言いました。
「お前、そうして寝ていても、食べる物は集まらんじゃろう。早く起きて働け」
 すると男は、
「ばか言え、こんなに暑いのに、働くなんてごめんじゃ」
 男がそう言うと、アリはしばらく考えてから、こう言いました。
「そんなら、ええことを教えてやろう。
 この山奥のお宮さんに、大黒さんがいる。
 その大黒さんは、振れば何でも欲しい物が出る打出(うちで)の小槌(こづち)という物を持っておるから、それを借りて来たらどうじゃ。
 そうすれば、働かんで食えるぞ」
「おおっ、振るだけで何でもか! そいつはありがたい」
 男は起き上がると、喜んで大黒さんのところへ行きました。
 そして、
「大黒さん、大黒さん、打出の小槌とやらをわしに貸してくれんか。それで食い物を出そうと思うんじゃ」
と、頼みました。
 すると大黒さんは、
「貸してやってもええが、あいにく小槌の柄が折れとってのう。
 その柄は、普通の物では役に立たん。
 握るところがくぼんで黒光りするような、使い込んだクワの柄でなければならんのじゃ」
と、言うのです。
 男はそれを聞くと、その日から毎日毎日クワを握って、
「まだ、くぼまんか。まだ、くぼまんか」
と、言いながら、畑仕事を始めたのです。
 こうして一年たち、二年たちと、何年もまじめに働いているうちに、食べ物がだんだんと家にたまってきたのです。

 ある日の事、大黒さんが山からおりて来て、
「くぼんで黒光りする柄は、まだ出来んのか? 出来たらすぐに、打ち出の小槌を貸してやるぞ」
と、言いました。
 すると男は、
「ああ、大黒さん。
 柄はまだ出来んが、まじめに働いたおかげで家にはこんなに食べ物がたまった。
 それに、働くのが楽しくなった。
 だからもう、小槌はいらんようになった」
と、言いました。
 するとそれを聞いた大黒さんは、にっこり笑って、
「そうか。
 それは、めでたい。
 どうやらお前の心に、立派な打ち出の小槌が出来たようだな。
 これからもまじめにクワを振れば、欲しい物は何でも出てくるようになるぞ」
と、言って、山に帰って行ったそうです。

おしまい
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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:28 [edit]

category: 日本の民話

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ふるさと散歩167-27 筋川 

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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:25 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩167-26 筋川 

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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:23 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩167-25 筋川 

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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:22 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩167-24 筋川 

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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:20 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩167-23 筋川 

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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:18 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩167-22 筋ヶ浜 

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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:16 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩167-21 筋ヶ浜 

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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:14 [edit]

category: ふるさと散歩

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ダンスパーティーの幽霊 

ダンスパーティーの幽霊
イタリアの昔話


 むかしむかし、北イタリアのパヴィーアという町で、ある娘が二十歳で亡くなり、恋人だった若者がふさぎ込んでしまいました。
 心配した友だちが何度も呼びに行きましたが、若者は家に閉じこもったまま外に出ようとしません。
 でも半年が過ぎて少し元気になった若者は、ようやく友だちと一緒にダンスバーティーに出かけたのです。
 そして若者はダンスパーティーの会場で、亡くなった恋人によく似た娘を見つけたのです。
 すその長い白いドレスを着たその娘は、ダンスパーティーだというのに誰とも踊らず、ただ一人で立っていました。
(本当によく似ているな。まるであの子が、生き返った様だ)
 若者は吸い寄せられる様に、その娘のそばに行きました。
「きみ、どうして踊らないの?」
「だって、知っている人がいないんですもの」
「良かったら、ぼくと踊ってくれませんか?」
「・・・いいわ。踊りましょう」
 若者が娘の手を握ると、娘は氷の様に冷たい手をしていました。
(冷たい手だな。まるで死人の様だ)
 でも若者はあまり気にせず、娘と踊った後で娘をコーヒーに誘いました。
 ひと休みする人たちで混み合っていたので、二人は立ったままでコーヒーを飲みます。
 すると誰かが、娘の体にぶつかりました。
「あっ!」
 娘のコーヒーがこぼれて、白いドレス一面にコーヒーのシミが出来てしまいました。
 若者はすぐに拭いてやりましたが、コーヒーのシミはどうしても取れません。
「ごめん、これ以上はシミが取れないよ」
「いいのよ。あなたのせいじゃないわ。それに、わたしはもう帰るから」
「じゃあ、送っていくよ」
「いいえ、大丈夫よ。一人で帰れるわ」
「駄目だよ。一人で帰って何かがあったら大変だ」
 若者は半ば強引に、娘と一緒に外に出ました。
 その時、若者は娘がコートを着ていない事に気がつきました。
「きみ、コートは? 寒くはないかい?」
「大丈夫よ。寒くはないわ」
 娘はそう言いましたが、若者は自分のジャケットを脱いで娘の白いドレスの上から着せてやりました。
「・・・ありがとう。やさしいのね」
 しばらく行くと、娘はふいに立ち止まりました。
 この先には、大きな墓地があります。
「送ってくれてありがとう。でも、もうここでいいわ。新しい家が、すぐそこにあるから」
 娘はそう言って、ジャケットを返そうとしました。
 すると若者は、
「いいんだよ。寒いから家まで着て行きなよ。じゃあ、また明日取りに来るから」
と、言って、走り去りました。

 次の日、若者は娘と別れたところまで来てみました。
 ゆうべは暗くて気がつかなかったのですが、この辺には墓地以外に何もありません。
「おかしいなあ? 家はすぐそこにあると言っていたのに」
 その時、墓地の入り口に自分のジャケットがかけてあるのに気がつきました。
 それを見て、若者はふと思い出しました。
 若者の亡くなった恋人は、この墓地に埋葬(まいそう)されたのです。
「も、もしかして・・・」
 若者は墓地の管理人を訪ねると、恋人の墓を開けてほしいと頼みました。
「きみが恋人だったのは知っているが、どんな訳があるのかね?」
「はい。実はその死んだはずの恋人に、昨日、会ったかもしれないのです」
「そんな馬鹿な」
 若者から昨日の話を聞いた管理人は、首を傾げながらも墓を開けてくれました。
「あっ!」
 墓の中を見た若者と管理人は、びっくりしました。
 亡くなった恋人は白い死に装束のまま棺中に横たわっていましたが、その白い死に装束にはコーヒーのシミがはっきりとついていたのです。

おしまい
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Posted on 2013/04/27 Sat. 11:12 [edit]

category: 世界昔話

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