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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

安国寺の桜 

安国寺の桜
京都府の民話


 むかしむかし、京都の綾部(あやべ)の安国寺に、植木が大好きな和尚さんが住んでいました。
 ある日の事、植木屋がこの寺にやってきて、めずらしい桜の苗木を見せました。
「和尚さん、この桜の苗木は、そんじょそこらの桜とは違います。どうでしょう。なんならおわけしてもよろしいが。・・・ まあ、ちょっとは値がはるのですが」
「ふむ、なるほど、これは見事な苗木じゃ。それで一体、何両なら、わしに売ってくれる?」
 和尚さんの言葉を聞いた植木屋は、心の中でニヤリと笑いました。
(しめしめ、この桜の苗木は隣の村から一両で買うてきたものじゃが、うまくすれば何倍にももうかるぞ)
 植木屋は、いかにも親切そうな顔で、
「そうですな。和尚さんにはお世話になっているので、十両ならおわけしましょう」
「十両?」
 十両といえば、大金です。
 桜の苗木は欲しいのですが、和尚さんにはそんな大金はありません。
「なんとか、五両に負けてくれんかのう。五両なら出せるのじゃが」
 植木屋は、心の中でしめしめと思いながら、
「そうですか。うーん。それではもうけがありませんが、和尚さんの為です。それでお売りいたしましょう」
と、言って、桜の苗木を渡そうとすると、不思議な事に桜の苗木から急に根が伸び始めて、植木屋の足にぐるぐる巻きついたではありませんか。
「うわーぁ! 苗木のやつが怒った! 和尚さん、この苗木は本当は一両で買うたもんじゃ。だから一両でいい」
 植木屋がそう言うと、桜の苗木はさらに根を伸ばして、植木屋の体をギシギシとしめつけました。
「わかったわかった! 金はいらん! だから助けてくれー!」
 植木屋がそう言うと、植木屋に巻き付いた桜の苗木の根は、すーっと外れました。
 そんなわけで桜の苗木は安国寺に植えられて、美しい桜を咲かせたのです。
 そして数百年たった現在、幹は枯れてしまったのですが、根だけはまるで生きているかのように、しっかりと残っているそうです。


おしまい
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Posted on 2013/04/15 Mon. 11:08 [edit]

category: 日本の民話

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ふるさと散歩163-60 功山寺 

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Posted on 2013/04/15 Mon. 11:04 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩163-59 功山寺 

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Posted on 2013/04/15 Mon. 11:02 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩163-58 長府 

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Posted on 2013/04/15 Mon. 11:00 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩163-57 長府毛利邸 

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Posted on 2013/04/15 Mon. 10:58 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩163-56 長府毛利邸 

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Posted on 2013/04/15 Mon. 10:56 [edit]

category: ふるさと散歩

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幽霊の子守り 

幽霊の子守り
ドイツの昔話


 これは、十八世紀のドイツであったお話です。
 ある町の鍛冶屋のケックさんの家には、幽霊(ゆうれい)が出るといううわさがたちました。
 その幽霊は夜中の十二時頃になると、片方の手に大きなカギの束(たば)を、もう一方の手にはロウソクをともした燭台(しょくだい)を持って、どこからともなく現れるのです。
 白いドレスのすそを引きずって家の中をスーッと音もなく通り抜け、時々、月の光の様に白く輝いて部屋を照らすことから、人々はその幽霊を『白い女』と呼んでいました。
 ケックさんの家のあたりは、むかし小さなお城があったところです。
 その城では大きなホールが事故で崩れ落ちて、たくさんの人が生き埋めになりました。
 その時に死んだ人の魂が、『白い女』の幽霊になったと言い伝えられています。

 さて、ケックさんと奥さんのアグネスさんに十番目の子どもが生まれて、カテリーナと名づけられました。
 ある晩の事、ケックさん夫婦は何か気配を感じて目を覚ましました。
 目をこらすと、暗い部屋をかすかに白い光が横切って行きます。
「誰かいるわ」
「白い女だ。カテリーナのゆりかごのところだ」
「まあ、なんて事なの!」
 お母さんは娘の所へ行こうとしたのですが、恐ろしさのあまり体がガタガタと震えて、一歩も動く事が出来ません。
「大丈夫だ、落ち着きなさい」
 お父さんはカテリーナをビックリさせてはいけないと、少し離れたところから静かに見守っていました。
 白い女は、優しくゆりかごをゆすっています。
 カテリーナは気持ちよさそうに、スヤスヤと眠っていました。
「心配ないさ。この子は、十二月生まれだ」
「そうね。クリスマスシーズンに生まれた子は、幽霊に出会うって言うものね」
 ケックさん夫婦は安心して、白い女に子守りを任せて眠りにつきました。

 白い女は、それから毎晩の様に姿を現しました。
 そして、ゆりかごをゆすったり、カテリーナを抱っこして歩き回ったりと、カテリーナをうまくあやしてくれたのです。
 それは、二年ほど続きました。
 おかげでカテリーナはスクスクと元気に育ち、暗闇を怖がらない子になりました。
 カテリーナが大きくなると、家の人たちはよく幽霊の話をして聞かせます。
「白い女が、あなたのゆりかごをゆすってくれたのよ」
「まあ、会ってみたいわ」
 カテリーナは夜になると、幽霊が現れないかと楽しみに待っていましたが、大きく成長したカテリーナの前に、白い女が姿を現す事はありませんでした。

おしまい
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Posted on 2013/04/15 Mon. 10:53 [edit]

category: 世界昔話

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ふるさと散歩163-55 長府毛利邸 

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Posted on 2013/04/15 Mon. 10:50 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩163-54 長府毛利邸 

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Posted on 2013/04/15 Mon. 10:48 [edit]

category: ふるさと散歩

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ふるさと散歩163-53 長府毛利邸 

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Posted on 2013/04/15 Mon. 10:46 [edit]

category: ふるさと散歩

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