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彦島のけしき

山口県下関市彦島から、風景・歴史・ものがたりなど…

故郷の花々078 

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Posted on 2012/12/07 Fri. 12:59 [edit]

category: 故郷の花々

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07

雪女 

雪女


 むかしむかしの、寒い寒い北国でのお話です。
 あるところに、茂作(しげさく)とおの吉という、木こりの親子が住んでいました。
 この親子、山がすっぽり雪に包まれる頃になると、鉄砲を持って猟に出かけて行くのです。

 ある日の事、親子はいつもの様に雪山へ入って行きましたが、いつの間にか空は黒雲におおわれて、吹雪(ふぶき)となりました。
 二人は何とか、木こり小屋を見つけました。
「今夜はここで泊まるより、仕方あるめえ」
「うんだなあ」
 チロチロと燃えるいろりの火にあたりながら、二人は昼間の疲れからか、すぐに眠り込んでしまいました。
 風の勢いで戸がガタンと開き、雪が舞い込んできます。
 そして、いろりの火が、フッと消えました。
「う~、寒い」
 あまりの寒さに目を覚ましたおの吉は、その時、人影を見たのです。
「誰じゃ? そこにおるのは?」
 そこに姿を現したのは、若く美しい女の人でした。
「雪女!」
 雪女は、ねむっている茂作のそばに立つと、口から白い息を吐きました。
 茂作の顔に白い息がかかると、茂作の体はだんだんと白く変わっていきます。
 そしてねむったまま、しずかに息をひきとってしまいました。
 雪女は、今度はおの吉の方へと近づいてきます。
「たっ、助けてくれー!」
 必死で逃げようとするおの吉に、なぜか雪女はやさしく言いました。
「そなたはまだ若々しく、命が輝いています。
 望み通り、助けてあげましょう。
 でも、今夜の事を、もしも誰かに話したら、その時は、そなたの美しい命は終わってしまいましょう」
 そう言うと雪女は、降りしきる雪の中に、吸い込まれる様に消えてしまいました。

 おの吉は、そのまま気を失ってしまいました。
 やがて朝になり、目が覚めたおの吉は、父の茂作が凍え死んでいるのを見つけたのです。

 それから、一年がたちました。
 ある大雨の日。
 おの吉の家の前に、一人の女の人が立っていました。
「雨で、困っておいでじゃろう」
 気立てのいいおの吉は、女の人を家に入れてやりました。
 女の人は、お雪という名でした。
 おの吉とお雪は夫婦になり、可愛い子どもにもめぐまれて、それはそれは幸せでした。
 けれど、ちょっと心配なのは、暑い日差しを受けると、お雪はフラフラと倒れてしまうのです。
 でも、やさしいおの吉は、そんなお雪をしっかり助けて仲良く暮らしていました。

 そんなある日、針仕事をしているお雪の横顔を見て、おの吉は、ふっと遠い日の事を思い出したのです。
「のう、お雪。
 わしは以前に、お前の様に美しいおなごを見た事がある。
 お前と、そっくりじゃった。
 山で、吹雪にあっての。
 その時じゃ、あれは確か、雪女」
 すると突然、お雪が悲しそうに言いました。
「あなた、とうとう話してしまったのね。あれほど、約束したのに」
「どうしたんだ、お雪!」
 お雪の着物は、いつの間にか白く変わっています。
 雪女であるお雪は、あの夜の事を話されてしまったので、もう人間でいる事が出来ないのです。
「あなたの事は、いつまでも忘れません。
 とても、幸せでした。
 子どもを、お願いしますよ。
 では、さようなら」
 その時、戸がバタンと開いて、冷たい風が吹き込んできました。
 そして、お雪の姿は消えたのです。

おしまい
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Posted on 2012/12/07 Fri. 12:57 [edit]

category: 日本の民話

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彦島さんぽ103-26 江の浦 

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Posted on 2012/12/07 Fri. 12:53 [edit]

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彦島さんぽ103-25 江の浦 

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Posted on 2012/12/07 Fri. 12:52 [edit]

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彦島さんぽ103-24 江の浦 

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Posted on 2012/12/07 Fri. 12:50 [edit]

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彦島さんぽ103-23 江の浦 

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Posted on 2012/12/07 Fri. 12:48 [edit]

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彦島さんぽ103-22 江の浦 

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Posted on 2012/12/07 Fri. 12:46 [edit]

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彦島さんぽ103-21 江の浦 

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Posted on 2012/12/07 Fri. 12:45 [edit]

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07

雪娘 

雪娘
ロシアの昔話


 むかしむかし、さむい北の国に、おじいさんとおばあさんがすんでいました。
「おじいさん、たった二人きりですと、さびしいですねえ」
「そうだね。せめて、子どもでもいれば・・・」
 おじいさんとおばあさんには、子どもが一人もいなかったのです。
「ほら、外を見てごらん。子どもたちが雪遊びをしているよ」
 まどから外を見ると、雪が一面につもっていて、子どもたちが大きな雪だるまをつくっていました。
「おばあさん。わたしたちも雪だるまをつくろう」
「そうですねえ。でもおじいさん。それならば、ボウシをかぶって、手ぶくろをはめて、長ぐつもはいている、かわいい女の子をつくってみましょうよ」
「うん、そうしよう」
 おじいさんとおばあさんは、うれしそうに外へ出ると、庭(にわ)のまん中に雪を集めて、それはかわいい、本物そっくりの雪の女の子をつくりました。
「さあ、この子になんていう名まえをつけようか?」
「そうですねえ」
 おばあさんがいったときです。
「わたしは、カーチャ」
 とつぜん、その雪の女の子が口をきいて、おじいさんとおばあさんに飛びついてきたのです。
 白いほっペたは、みるみるピンク色になり、炭(すみ)でつくった黒髪と大きな黒い目は、本当の黒髪と目になりました。
 おじいさんとおばあさんは大喜びです。
 さっそく、女の子を家に連れてくると、
「カーチャ、おまえはうちの子だよ」
 そういって洋服をつくってやったり、リボンをむすんでやったり、新しい長ぐつを買ってやったりして、それはそれは大切に育てることにしたのです。
 ところが、冬が終わって春がきて、雪がすっかりとけてしまうころになると、女の子はなんだか元気がなくなって、家の中でジーッとすわっているのです。
 やがて、北の国にも夏がやってきました。
「カーチャ、森へ遊びにいきましょう」
 近所の友だちが、女の子をよびにきました。
「いやよ。外はあついんですもの」
「まあ、カーチャ、森へいけばすずしいわ。小川の水はつめたくて、いい気持ちよ」
 みんながいうと、おじいさんとおばあさんもいいました。
「そうだよ、カーチャ。たまには外で遊んでおいで」
 そこで女の子は、しぶしぶ、みんなと森へ出かけていきました。
 でもほかの子は、お日さまの下で花をつんだり、走ったりしているのに、女の子はたった一人、一日じゅう小川で足をひやしていました。
「カーチャったら、おかしな子ね」
 タ方になって、森の向こうにお日さまがしずみました。
「さあ、今度はたき火をして、みんなでたき火のとびこえっこをしましょう」
と、だれかがいいました。
「わたしが一番よ」
「わたしが二番よ」
 三番目が飛んで、四番目が飛んで、
「あら、カーチャがまだね」
 とうとう、女の子の番になりました。
「どうしたのカーチャ、飛ばないの? 飛ベないの? こわいの?」
 女の子が、いつまでたってもジーッとたき火の火を見ているので、みんながいいました。
「わかったわ。カ一チャは、たき火がこわいのよ。弱虫(よわむし)なのよ」
「そうよ、そうよ。カーチャは弱虫よ」
 女の子は、みんなを見ました。
「・・・弱虫じゃないわ」
 女の子は、とうとう決心をして、火の上を飛びこえました。
 ピョーン。
「ごらんなさい、飛んだでしょ。弱虫じゃないわ」
 ところが女の子は、たき火を飛びこしたかと思うと、みるみるピンク色のほっペたが白く、うすくなって、やがて手も足もからだも消えてしまいました。
 寒い冬の雪から生まれた女の子は、ちょうど、雪がとけるように消えてしまったのです。

おしまい
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Posted on 2012/12/07 Fri. 11:14 [edit]

category: 世界昔話

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彦島さんぽ103-20 江の浦 

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Posted on 2012/12/07 Fri. 11:10 [edit]

category: 彦島さんぽ

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